私の過去世体験1
PART1

私が個人的に受けたセッションで体験した過去世をいくつかあげてみました。まだヒプノセラピーを受けたことがない、具体的にどんな感じで過去世のイメージを受け取ることになるのか知りたいという方達の参考になればいいと思います。他の人の過去世体験を聞いてみるのも興味深いものがありますよ♪

テーマ:今の自分に最も影響を与えている過去世(19世紀初頭:イギリスの新聞記者 27歳 男性)

クビを賭けてのスクープ −「不正を許すな!」

過去世へと続く階段をおりて目の前の扉を開けると、大勢の人々が行きかう活気のある街並みが広がっていました。お昼の時間帯のようです。石畳の道をはさんで右手には石でできた橋が架かった河、左手には食料品店や靴屋等、さまざまなお店が並んでいました。多くの男性はスーツを着てステッキを持ち、山高帽をかぶっています。女性達はパラソルを差しボンネットを着け裾の長いドレスを着ていました。すぐに19世紀のイギリス、ロンドンの近くの町だとわかりました。それと同時に『リーズ』という地名が浮かんできました。

自分の足元から徐々に目をやると、先の方が細くなった黒の革靴を履き、グレーの地に白と黒のピンストライプのスーツを着て黒の蝶ネクタイをしていました。手にはステッキと紙の束、何かの書類のようです。髪はブロンドに近い茶色で瞳はグレーがかった青、肌の色は白く、少しえらのはった顔立ちでした。名前はトニー・B・・・Bで始まる名字でしたがその時はわかりませんでした。

トニーはなぜか足早に、駆け足に近いほどのスピードで歩いています。『早くこの書類を会社に届けなければ』そう思っています。会社の建物に到着するとそこは中規模の新聞社でした。私(トニー)は新聞記者です。どうやら時間までに書類を届けられたようでホッとした様子です。

そこで場面が変わりました。大通り、ロータリーのような広場に面したカフェで一人の男性と熱心な様子で話し込んでいます。相手の男性は何か大きな情報を私に提供しているようです。小さな町工場の経営者が労働者の賃金を搾取している、労働者達はみんな気づいているが職を失うのを恐れて誰もそのことを口にできないで泣き寝入りしている・・・私の顔がだんだん険しくなっていきます。

『ぜひこのことを記事にしなくては!』新聞社に戻ると早速編集長にこの事実を記事にすることを提案しました。しかし編集長は許可してくれませんでした。彼は事実が明るみになるのを恐れた工場の経営者から賄賂を受け取っていたのです。

「どうしても記事にするなら君をクビにする」編集長は頑として新聞に記事を掲載することを許しません。私は悩みました。一時は断念しようとしましたが、どうしてもあきらめきれません。『真実を世の中に知らせなければいけない。それが自分の使命だ』そう決心すると書き上げた原稿を持って印刷工場に向かいました。そこには私を自分の息子のように可愛がってくれている工場長がいました。彼に事情をすべて打ち明け、この記事を他のものと差し替えて明日の朝刊に掲載してほしい・・・そう頼みました。工場長は「君が正しいと思ったことをすればいい」と言って、私の頼みを快く引き受けてくれました。

翌朝、問題の記事が朝刊に掲載されました。私はクビになり、職を失いました。でも後悔はまったくしていませんでした。その時私には婚約者がいました。イザベルと言う名前の22歳で小柄で華奢な感じの、ブロンドの巻き毛と明るいブルーの目で美しい人です。つんと上を向いた鼻が愛らしい印象を与えます。淡いピンクのドレスがとても似合っています。

新聞社をクビになり、町を離れる私に彼女は一緒についてきてくれました。移り住んだ新しい町で私は彼女と結婚し、自分の新聞社を立ち上げました。初めの頃は自分ひとりで取材から雑用まで全部こなさなければならず大変でしたが、徐々に購読者数と売り上げも増え、最終的には数十人の従業員を抱えるまでになりました。結婚生活も順調で息子が一人生まれました。

その人生の死の場面に行くと、寝室のベッドに年老いた75歳の私が横たわっていました。傍らには妻のイザベルと息子、友人達、新聞社の従業員が数人いました。何か胃の病気のようです。「この人生で思い残すことは何もない、幸せだった」とみんなに感謝してこの世を去りました。


この過去世を振り返って −実在していた町『リーズ』とO先生との絆

この過去世では様々な気づきがありました。

まず今現在の私の性格がかなりこの過去世から影響を受けているということです。私はなぜか子供の頃から『真実』ということにこだわってきました。

例えば誰かに自分の陰口を言われたとします。変な話なのですが私にとって重要なのはそれがその陰口の内容が「正しいか・正しくないか」ということなのです。言われていることが事実なら仕方ないですませるのですが、逆にそれが根も葉もないことだと断固抗議するといった具合です。真実を捻じ曲げられて伝えられることが我慢できないのです。あまりにもその感情が強いので長い間これはどこから来るのかと不思議に思っていました。

現在私はネイティブアメリカンの人々が手がけたジュエリーやクラフトを販売する仕事をしています。ネットショップの中にも私が担当するコラムがあるのですが、そのコラム欄を作ったそもそもの理由もネイティブアメリカンの人々の真の姿を世の中に伝えたいという思いからでした。昔から文章を書いたり読んだりするのが好きで、10代の頃はジャーナリスト志望でした。この過去世を見て以来、すべてのことが納得できました。

そして「自分が正しいと思ったことをすればいい」と私を力づけて協力してくれた印刷工場の工場長が、現世での私の恩師であるO先生だと分かったのです。10代で初めてお会いしてから今までずっと、まるで実の孫のように可愛がっていただき私にとって優しいおじいさんのような存在でした。ました。人生の節目節目に必ずお会いしたくなる方で、先生のお話やアドバイスを伺いたくて度々学校やご自宅にお邪魔させていただきました。

先生が事ある毎に私におっしゃっていた言葉は「あなたが正しいと思ったことを最後まで貫きなさい」でした。あの頃から先生は私を勇気づけてくださっていたんだ・・・そのことに気づいた瞬間涙が出ました。実は先生は2年前にお亡くなりになったのですが、この過去世を見たことで私自身大きな癒しを受け取りました。またいつかお会いできる日が来る・・・深い喜びと安らぎを感じることができました。


またこれには不思議な後日談があります。

この過去世に戻った時、『ロンドンの近郊の都市』『リーズ』という地名が浮かんできました。私はイギリスの地名に詳しいほうではありません。『ロンドンの位置を地図で指しなさい』などと言われたら多分考え込んでしまうと思います。ですから『リーズ』という地名が実在するのかも分かりませんでした。

でも数日経ってもなぜだか妙にこの地名が気にかかるのです。面白半分にインターネット調べてみて驚きました。リーズは実在の都市だったのです!おまけにロンドンから列車で2時間の所でした。仮にリーズという地名をどこかで聞いたことがあってその記憶がたまたまその時に出てきたのだとしても、ロンドンとの位置関係、『ロンドン近郊』などという事実まではまったく知りません。町の写真を見た瞬間もデジャブのような感覚を覚えて鳥肌が立ちました。

また思い出せなかったBで始まる名字ですが、これもまた不思議な体験を通して判明したのです。台所で洗い物をしている時でした。突然セッション中に浮かんだのとまったく同じ映像が甦ってきたのです。まず新聞社のデスクに座ってどこかに電話をしているトニーの姿が見えました。そしてその声が聴こえてきました。「新聞記者のトニー・ブラニガンですが」・・・Bで始まる名前、あの時思い出せなかった名前はブラニガンだったのです!その時も度忘れしていたことを当たり前のように思い出した感じでした。「そうそうブラニガンって名前だよ」というように・・・

過去世が存在することは科学的に証明されていません。しかしこの体験はそれさえも越えてしまうような何かを教えてくれたような気がします。



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